院長 珪藻土リフォーム                            平田歯科トップ

診療室壁面リフォームどこまでできるか?

開業して12年、壁紙の汚れも目立ってきた。こまめに清掃はしてきていたのだが、経年変化によりどうしようもない黒ずみと清潔感が失われてきた感じである。とくに天井のエアコン吹き出し口付近。掃除してもきれいになった感じがしないのである。治療中の患者さんは天井見ている時間が多いと思う。しかし、単純に壁紙を張り替えることはしたくない。室内環境を善くして、しかもきれいにできないか、願わくばローコストで。そこで思いついたのが、自分でリフォームD.I.Yである。この方法ならば、基本的に材料費のみでいけるはずである。安易といえば安易な発想なのである。しかも壁紙の上から塗れる珪藻土があるではないか?これだと剥ぎ取った壁紙のゴミもでないし、施工時間も短くてすみそうだ。でも一番なのは、どこにどんな材料を使ったかということを自分自身が把握できること。

かくして、無謀とも言える院長自身による診療室壁面リフォームは始まったのである。

天竜ヒノキ無垢板

腰壁編

まず、木の香のする気持ちのよい空間を演出してみたいなと勝手に思う。インターネットで調べると腰壁の存在を知る。早速室内の寸法をはかり、それに必要な木材を仕入れた。国産天竜ヒノキ無垢板。これもネット通販だ。どうせするならヒノキの香りがする診療室にしたかった。材料費約9万円。これと、胴付きのこぎり、建具用細ビス、電動ドライバー、メジャー、ノミ、etc、、、

 まず壁の中の『ネダ』と呼ばれている壁面の石膏ボードを支えている支柱を探すことからはじまった。素人なので探すのに苦労したが、壁を手でコンコンと位置をずらしながらたたいていくと軽い音から少し鈍い音に変わったところたりにネダがある。そこに、鉛筆でマーキングをする。慣れてくるとすぐわかるようになる。次にマーキングしたところに電動ドリルで試しに穴をあけると石膏ボードはスポンスポンなのだが、その先に堅いものにぶつかる。これがネダ。しかし、ただぶつかるだけでそれ以上ドリルが進まない。どうやら金属製の軽天とよばれるものらしい。金属用ドリル、もしくわフレキビスが必要だ。いろいろ大変だ。しかし、せっかくの木材を無駄にすることはできないので、先へ進むことだけを考えることにする。

腰壁完成。腰壁は腰壁本体となるヒノキの板、床面との境界をなる幅木それと笠木、さらに入隅、出隅とで構成される。1日2時間の作業で2週間。ほとんどが診療終了後の作業となった。この段階で診療室はヒノキの香りに包まれた。

相談コーナーへとつづく廊下はこんな感じです。

壁はまだ古い壁紙のままです。いよいよ次は珪藻土である。

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